July 24, 2008
220V
ご存知の方も多いと思いますが、ヨーロッパでは電源の電圧は200V、当然日本の100V電源に対応した電子機器を直接コンセントに挿すことはできないので、変圧器が必要になります。
ただ、パソコンやシェーバーなど、変圧器なしで100V〜240Vまで対応のものも多いので、そうした機器だと変圧器を通さずにプラグの形だけ合わせればそのまま接続できます。
それはそれで便利なのですが、ボーッとしていたり疲れていたりすると、変圧器なしでも良いのか、必要なのか混乱することもあります。
先日、キュルテンに滞在していた時に、100Vのみ対応の携帯電話の電源アダプタをうっかり直接挿してしまいました。数秒後にシューという音がして煙がうっすらと上がってきて、あわてて電源を抜き事無きを得ました。
その後数回は普通に充電できたのですが、帰国して充電しようとすると、充電できません。ご臨終だった模様です。
ということで、電源の電圧を間違えるとどのようなことになるか、身をもって体験しました。
July 23, 2008
シュトックハウゼン「渡り鳥」こっそりとCD化
シュトックハウゼンの直観音楽の第2作となる「来るべき時のために」の中の「渡り鳥」がこっそりとCD化されているのを発見しました。
LP音源のみで、長らく入手困難だったものです。
通常のStockhausen VerlagのCD全集ではなく、彼のレクチャーやインタビューの音源を収めたText-CDシリーズの付録のような形で収録されています。このシリーズの第22集「 ...Ich werde die Töne 1971」というCDに収められています。
データは以下の通りです。
ZUGVOGEL
演奏時間26分
録音:1975年
Markus Stockhausen(電子トランペット、フリューゲルホルン)
Harald Bojé(エレクトロニウム)
Aloys Kontarsky(ピアノ)
John Miller(トランペット)
Karlheinz Stockhausen(半音階リン、スライド・ホイッスル、インディアン・ベル、バード・ホイッスル、声)
マルクス・シュトックハウゼンの若い時代の演奏が聞けるということが貴重でしょう。
通常のCDと同様、シュトックハウゼン出版から直接入手可能です。
このほかに27分と22分のインタビューが入っていますがドイツ語で話されていますのでご注意を。
ちなみに同じText-CDシリーズの第21集には大阪万博のドイツ館での「短波」(第2部のみ)の演奏音源(エトヴェシュによるプライヴェート録音)が収められていますが、こちらは未入手。
July 22, 2008
July 10, 2008
吉松隆「トラウマ氏の一日」
以前本ブログでも話題になっていた吉松隆氏のモノドラマ「トラウマ氏の一日」の音源が作曲家本人のホームページにアップされている事を知りました。
QuickTime形式でアップされていて、無料で全曲視聴する事が可能です。
このページの下の方には楽譜の一部の画像もあります。
なんといっても丹羽勝海氏のインパクトのある歌唱(というかほとんど台詞)が面白いですし、同業者として参考になる面も多々あります。
他にも、丹羽氏歌唱による同様の作品群を同じページからたっぷり楽しめる事ができます。
June 22, 2008
KLANG10時間目GLANZ・世界初演ライヴ録音
今月の19日にオランダで初演されたシュトックハウゼンの遺作「KLANG10時間目:GLANZ 輝き」のライヴ録音(演奏はASKOアンサンブル)をオランダ放送のホームページより聴く事ができます。
以下のリンクの下の方にこの日演奏された作品の音源へのリンクがあり、その中にこのGLANZへのリンクもあります。接続に少し時間がかかりますが、のんびり待っていれば再生が始まります。
http://hollandfestival.radio4.nl/page/radiotv/4557
この40分弱の作品はファゴット、ヴィオラ、クラリネット、トランペット、トロンボーン、オーボエ、テューバという風変わりな7重奏のための作品ですが、金管楽器は限られた場所しか登場しません。
5時間目の「ハーモニー」では木管楽器による幅広い音域を使った演奏至難なアルペッジョが頻出していましたが、この作品の木管楽器やヴィオラのパートにもそうした音形がでてきます。
この長大な作品の感想を書くのは簡単ではありませんが、「光の日曜日」やこれまで聴いてきたKLANG諸作品で顕著だった、楽器本来の音色そのものの美しさを重視する方向性の延長線上にあります。特殊奏法はほとんど出て来ませんし、テクスチュアも簡素なのですが、それでもありきたりの音楽に陥る事なく、これまで聴いた事のない神秘的な美しさに満ち溢れた作品に仕上がっていました。
この作品は今年度のシュトックハウゼン講習会でも演奏される予定ですので、実演を聴くのが楽しみです。
June 19, 2008
アンデスの笛の音

「アンデス」とは右の写真にある鍵盤ハーモニカのような楽器ですが、その正体は実は笛です。
各鍵盤に笛がついている仕組みなので、パン・フルートに鍵盤がついたようなイメージでしょうか。
栗コーダーカルテットのアルバムの中でこの楽器が使われているのですが、どんな深刻な曲もゆる〜くしてしまうほのぼのとした音色を持っています。
ネットで見つけて思わず注文しましたが、以前当ブログでも紹介した近所のスーパーで流れている変なメロディーを早速試奏してみました。
http://tierkreis.web.infoseek.co.jp/sounds/hibari.mp3
ちなみに楽器の画像をクリックすると販売元のサイトへ飛びます。
June 07, 2008
GEDENKSCHRIFT für STOCKHAUSEN
「GEDENKSCHRIFT für STOCKHAUSEN」というタイトルの本がシュトックハウゼン音楽財団より出版されました。
http://www.stockhausen.org/gedenkschrift_preface.pdf
あえて訳せば「シュトックハウゼンへの感謝文」とでもなるのでしょうか、数年前から本人には秘密で進行していた、シュトックハウゼンの生誕80年を祝うための様々な関係者の文章をまとめたプロジェクトです。
運悪く、シュトックハウゼンはこの本の存在を知る事なく79歳で逝去しましたが、カティンカとスージーは敢えて内容を変えずに追悼として出版したという訳です。
50人強の著者による原稿がまとめられていますが(著者は上記リンク先の目次をご覧下さい)、なぜか日本人でただ一人私の文章ものっています。原稿を読み返してみると、完成したのは2007年の元旦、慌ただしい中書いた文章ですので、拙い英語が恥ずかしいですが、我ながら結構な力作ではあります。
私のシュトックハウゼンの音楽との出会いから2005年の来日公演についてまでを、ちょっとした物語風にまとめた内容です。
2ページ程の文章とは言え、外国の出版社から自分の文章が出版されるのは不思議な気分です。
献本してもらえる、という話だったので、近々現物が届くと思われます。楽しみです。
June 06, 2008
いけない会話?
某勤務先でのできごとです。
私が部屋に入ると、男性の方と女性の方がなにやらまじめそうに話をしています。
なんとなく話が聞こえてきたのですが、「おりものが‥」とか「妊娠したら…」などという男女間の会話ではあまりでてこない言葉が次々と繰り出されています。
お互い既婚者だし、年齢も相当に離れているし、これってひょっとしてまずい会話なのでは!?と、どぎまぎして、聞こえていないふりをして、しばらく耳だけそばだてていました。
話の内容がいまいち読めなかったのですが、一方の人が「散歩連れて行くと‥」という言葉を発した瞬間、全てを理解し、話に加わる事が出来ました。
「人間ではなくて、犬の話だったのですね!」
二人とも犬を飼っていて、散歩の途中で気を付けないと種を付けたり付けられたり、という話をしていただけでした。
June 05, 2008
シャロン・ストーン発言は歪曲報道!?
シャロン・ストーンが四川大地震について、チベット問題についての因果応報なのではないのか、と発言した事について中国で大きな反発の声が上がっているニュースは多くの人がご存知かと思います。
中国の悪政のことを考えると因果応報と言いたくなる気持ちも分からなくはないものの、地震でチベット族の人も被害にあっているし、さすがにこの発言はちょっと、と私も思っていたのですが、どうもその報道のあり方自体に胡散臭さを感じてきました。
その理由は以下のリンク先の記事にあります。
http://jp.epochtimes.com/jp/2008/05/html/d29553.html
この記事を読むと、中国メディアが刺激的に思える部分のみを抜き出し、全体の文脈を無視して彼女の真意をねじ曲げて報道しているようにしか思えません。そしてそれを世界中のメディアが事実関係を吟味する事なく引用しているのではないでしょうか。
彼女の全体の発言の内容を読むと、私には至極まっとうなことにしか思えないのです。
これは私にとっては、かつてのシュトックハウゼンの911テロに関する発言に対する、悪意すら感じさせる偏向した報道を思い起こさせます。
双子座三重奏団+eX.ツインライヴ終了
6月2日の「双子座三重奏団&エクスドット」ツインライヴ、お陰様で無事終了しました。ご来場下さった皆様、ありがとうございました。
諸事情で告知など遅れ集客も心配だったのですが、多くのお客さんにお越し頂き嬉しく思います。
今回は、ほとんど全てが新作の初演、シュトックハウゼン「ティアクライス」も今回のためのオリジナル版を作成しなくてはならなかったので、適度にソロ作品、旧作などを混ぜた前回までの双子座三重奏団の本番と比べると、極端に準備が大変でした。
特に川島、山根両氏の新作は容赦なく過酷なことを演奏者に要求する難曲で、ギリギリまで演奏がうまくいかず冷や汗ものでしたが、(演奏の大変さではなく)作品の面白さが客席にうまく伝わったようでホッとしています。
(山根作品は完全に通ったのは本番だけ?)
2時間を超す長い演奏会で唯一全ての演目に出演した中川俊郎氏の過激さと繊細さ、作品の完成の遅さに苦言を呈しながらも淡々と特殊奏法の練習を続ける曽我部氏の探求心など、毎回双子座三重奏団の本番は刺激的です。




