March 28, 2004
シェーファーのルル
クリスティーネ・シェーファーがタイトルロールを演じたベルクの「ルル」のグラインドボーン・フェスティヴァル・オペラでの公演の模様がDVDで発売されました。「ルル」のDVDというとブーレーズ指揮のものがありましたが、これは特に映像が汚くて10分以上見る気のしないひどい代物でしたから、今回のDVDの発売はとても嬉しいです。そして単にまともな映像が出たというレベルでなく、このプロダクション自体の完成度が非常に高いので、ベルク・ファンはもちろん、多くの皆さんに見て欲しいところです。まず、クリスティーネ・シェーファーのルル役のはまり具合が最高です。多くの男性の運命を狂わせる魔性の美女という役どころにぴったりの彼女の容姿、衣装、演技、そして歌唱のすべてが絶品です。そして同心円上に複雑に回転する舞台や、背面に仕込まれた出入りする不思議な階段のセットも、その場面ごとの変化の付け方も含めて極めて巧妙に考えられています。ほかにも細かく挙げると色々ありますが、とりあえずは「まず見て下さい」というところでしょうか。

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