October 20, 2004
修士論文&修士演奏
部屋を掃除していたら、Macの買い替えやらアップグレードやらですっかり紛失あるいは消去していたと思い込んでいた大学院の修士論文関係のファイルやその時に作成した移調楽譜のデータが出て来てびっくりしました。バックアップ用のCD-Rが出て来たのですが日付を見ると1999年の1月、もう5年前です。
印刷したものはきちんと取ってあったのですが、パソコン用のデータが行方不明になっていたので何かの時には一から入力し直さなければな、と思っていたのでとてもうれしいです。
移調譜のデータはFinale97という凄まじく古いヴァージョンのソフトで作ったものなのですが、Fineleの現行ヴァージョンFinale2004bで問題なく開けるので、こちらは再利用は簡単です。
シェーンベルクの歌曲の移調は人力だとものすごく大変だし、入力するにしてもピアノパートが入り組んでいて、ものすごく複雑なので助かりました。
修士論文ですが、ORGAIという多分今は売っていないであろうワープロソフトで作成してOS X用のヴァージョンなど開発されていないはずなので、ファイルが見つかっても開けないかな、と思いつつクリックしてみるとClassic環境が起動してあっさり開けてまた感動。今使っているPowerBookにそのORGAIがきちんとバックアップされていたので開けたのです。
論文作成時のMac OSのヴァージョンは8.5、古のOSでその時使っていたソフトが問題なくOS 10.3.5で開いた、というのはなかなか凄い事だと思います。
譜例の画像のリンクが切れているのでこれは手動で修復する必要がありますが、譜例の画像自体もきちんと残っているので問題なく修復できるでしょう。
とはいえいつまでもそのソフトが起動できる保証もないし、このファイルのためだけにそのソフトをクラシック環境を立ち上げて起動させるのも面倒なので、今使っているワープロソフトにデータを移植してPDF化しようと計画しています。
そして閲覧を希望する人がいればそのPDFファイルを配付できるようにするともっと良いかな、と思います。
ちなみに修士論文のタイトルは「シェーンベルクの1903年から1908年の歌曲」です。
(付記:現在、この論文はPDF化の作業が終わりこちらのページよりダウンロードすることが可能になっています。)
ついでに目次(一部割愛)も載せておきましょう。
第1章 シェーンベルクの歌曲創作
シェーンベルクの歌曲創作の概観
調性期の歌曲創作
第2章 1903年から1908年の歌曲の作曲様式
それぞれの歌曲の作曲年代
作曲様式の特徴
旋律線について
和声について
・全音音階
・4度和声
モチーフの対位法的展開
第3章 幾つかの注目すべき歌曲に関する考察
〈警告〉の改訂について
〈決死隊〉の楽曲分析
《渚にて》について
結論
付表
a)シェーンベルクの作品の演奏記録
b)シェーンベルクのそれぞれの作品の演奏回数
ついでに修士演奏(1999/1/26)のプログラム(約30分)も載せておきましょう。
(カッコ内は作詞者)
Arnold Schönberg:
Geübtes Herz, Op.3-5 (Gottfried Keller)
Die Aufgeregten, Op.3-2 (Gottfried Keller)
Warnung, Op.3-3 (Richard Dehmel)
Alles, Op.6-2 (Richald Dehmel)
Verlassen, Op.6-5 (Hermann Coradi)
Lockung, Op.6-7 (Kurt Aram)
Ich darf nicht dankend, Op.14-1 (Stefan George)
In diesen Winter tragen, Op.14-2 (Georg Henckel)
Am Strande, (Op.14-3) (Reiner Maria Rilke?)
Der verlorne Haufen, Op.12-2 (Viktor Klemperer)

シェーンベルクの歌曲に関する論文は、以前拝見しました。
私の乏しい知識では内容を十全に把握できたとは思えませんが、それでもシェーンベルクの音楽が、どれほど豊かさと美しさを兼ね備えた魅力的なものであるかを読む人に気づかせてくれる内容でした。
PDF化した暁には、配布できるようにしていただけると幸甚です。
ふてん : October 21, 2004 12:10 AMふてんさん>
コメントありがとうございます。
PDF化の作業ちょっと時間かかるかと思いますが、作業完了したらお知らせします。