October 07, 2004
華氏911
ずっと見たかったこの映画、今日ようやくみる時間を作る事が出来ました。
この映画の中で触れられている内容の多くはすでに各方面から聞いている事が大半でしたけど、NYテロ、イラク戦争などにまつわるさまざまな事実について非常にうまくまとめてあるので、とても興味深くみる事ができました。
大統領選の開票をめぐる胡散臭い事情に始まり、NYのテロが起きた直後のブッシュ大統領の無能無策ぶりを見事に捉えた映像、ブッシュ親子とビン・ラディン一族との金脈のつながり、このテロを受けてなぜか矛先がイラクに向かっていく顛末など見事に編集され、アホでマヌケなブッシュ像というのがこれでもか、というほど強調されていく様は痛快でした。
心に残ったのがイラクに派兵された米軍兵士へのインタビューです。ヘビメタを聞きながら装甲車から撃ちまくるのは興奮するなどといった背筋の凍る兵士がいるかと思えば、何の罪も無い民間人の死体の山を見てどうして自分はここにいるのか、と疑問を感じる兵士もいる、結局戦争というものは単なる人殺しに過ぎないという当たり前の事がイラクの生々しい映像と共に語られていったところです。そしてそこで危険を冒す兵士の大部分はアメリカで仕事がなくて仕方なく軍に志願した貧困層の若者で、その犠牲の上にブッシュの関係する会社が石油でぼろ儲けをするという非常に不健全な構造も浮かび上がってきています。
アメリカの国会議員の子供で軍に入ったのがたった一人ということを知ったマイケル・ムーアが議事堂の前で待ち伏せして通り過ぎる議員に、息子さんをアメリカのためにイラクへ、などと言いながら軍隊のパンフレットを配ろうとするシーンがありますが、もちろんことごとく断られたり無視されたり、と見事なまでにお約束な対応をあらゆる人が取ったのには笑えました。
この映画をみれば次の大統領選でブッシュに投票するバカはいないだろうし、そうしたことからあらゆる手で配給をさせないように妨害したり、いろいろといちゃもんをつけてくる理由も良く分かりました。
そして小泉総理がこの映画を見たくない、といった理由も。
参考リンク:マイケル・ムーア日本版公式ウェブサイト
http://www.michaelmoorejapan.com/

大統領選もあと一月になりましたが、ケリー/ブッシュの支持率はほぼ互角ということですね。
日本ではあまり語られませんが、ブッシュ=キリスト教原理主義 という図式になったりするので、この「胎児の命を守るためなら、妊娠中絶をする医師を射殺しても良いと聖書に書いている」とか平然と言ってのける陣営がどうなるのか、ヒジョーに気になるところです
同性愛者の法的な結婚を頑なに拒もうとする姿勢にも非常に保守的な姿勢を感じられますよね。そうした人たちは人間ではない、というような風にもとれます。
映画の中に、何かのパーティーでのスピーチでブッシュが、ここに参加している皆さんはエリートと呼ばれる人たちで、云々ということをしゃべってましたが、そこにもものすごく差別的なニュアンスが感じられます。
アメリカ人の半分がこんな男を支持しているのか、という事実が信じられません。もっとも、映画でも言ってましたし私も実感していますけど、メディアなどをうまく使って意図的に国民が無知になるように仕向けているんですよね。「華氏911」をアメリカ国民に見させないようにしようとする色々な手もその一つですがこれに関してはそうした事が逆に多くの人の関心をよんでしまいましたね。
まっちゃん@シリウス : October 9, 2004 09:54 AM「ブッシュ=キリスト教原理主義」という点に関連したネタですが、「アダルト業界はケリー氏支持」ということだそうです。
http://www.asahi.com/special/usaelection/TKY200410100071.html