June 26, 2005
シュトックハウゼン来日公演第2日目
今日はLICHT-BILDERとコンタクテでした。
初日からLICHT-BILDERを聞き続けている人は、この作品の聞き所が分かってきたのか、反応が初日から比べて次第に良くなってきた感じがします。昨日はリハの疲れや日本の聴衆が受け入れてくれるかどうかという不安からか、やや演奏に緊張したところも若干ありましたが(それでも恐ろしくレベルの高い演奏であることには間違いありませんけど)、今日はよりリラックスしてより集中した演奏で終演後フベルト・マイヤーが今日の演奏は今までのベストだとシュトックハウゼンから絶賛されたと話していました。
コンタクテは生楽器のつかない電子音楽のみの版での上演ですが、低音から高音まで音像が非常にすっきりとしていて、この長大な作品の面白さを堪能することが出来ました。わずかなすきま風の音や重低音が少しどこかに共振している音が聞こえたのが残念ですけど、かなりサウンドは良かったと言えると思います。
例によってスタンディング・オベーションの嵐ですが、昨日よりもさらに聴衆のテンションが高くさながらロックコンサートのようなノリでした。シュトックハウゼンもさすがにご満悦で2,3階のバルコニー席のお客さんにも手を振り、お客さんも大喜びで手を振り返す熱狂ぶりでした。
前半の演奏者は、後半シュトックハウゼンの席の近くに座って音楽を聴いているので、多くのお客さんがシュトックハウゼンだけでなく演奏者にも声を掛ける姿が多く見受けられました。
作曲者、演奏者、聴衆が一体になったすばらしいコンサートになったと思います。
さて、明日はいよいよ最終日です。
まっちゃん@シリウス : June 26, 2005 12:18 AM | トラックバック (2) | Stockhausen , シュトックハウゼン来日レポート
2日目のコンサート聴きました。別次元の体験としかいえない感じで、CDを聴いても別物だとしかいえません。
特殊奏法のサウンドがあれほど美しいとは思いませんでした。
サインと握手までしてもらって、一生ものの経験となりました。
いくささん、良い思い出になりましたね。
毎年行われているシュトックハウゼン講習会ではああいった体験が一週間続きます。もし時間が取れてお金があったら是非とも行ってみて下さい。
この機会を逸すると末代まで(笑)悔いを残しそうなので、3日めのコンサートを聴きました。そこで本題とははずれますが、教えてくださいませ(^^;)。フルートは通常のものより長いアルトフルートに、バセットホルンはバス・クラリネットにそれぞれ見えました。実際に使用されている「楽器」は何なのでしょうか?
nakano : June 27, 2005 12:18 PMnakanoさん>
フルートは最後の方でアルト・フルートに持ち替えていました。(上手の袖に持ち替え用の楽器をセッティングしていました)。
バセットホルンはバセットホルンだったと思います。
フルートとトランペットはリング・モジュレーションを掛けているので微妙に音色が変化したり、影のように超低音が鳴っていたのが聞こえたかと思います。
まっちゃん@シリウス : June 27, 2005 02:34 PMさっそくのお答えありがとうございます。2Fの隅の方の席だったもので、フルート持ち替えに気づきませんでした(^^;)。バセットホルンは、モーツァルトのコンチェルトでザビーネ・マイヤーが使用していたと思ったのですが、まだ生産されているのですね。フルートとトランペットの音色変化等は堪能いたしました。
nakano : June 27, 2005 05:26 PMたびたびすみません。リング・モジュレーションについてWIKIPEDIAで調べてみました(^^;)。
http://en.wikipedia.org/wiki/Ring_modulation
また5月26日に松平さんはこう書かれていました。
「シンセ奏者はフルートとトランペットの音をリングモジュレートするためのサイン波を舞台裏から提供するだけなので...」
それでだったのですか。大友良英さんがONJO等でSachikoMのサイン波を重用している理由の一端がわかったような気がします。
そう、つまりアントニオの演奏するシンセの音は直接客席には聞こえない、ということになります。曲は大きく7つの部分に分かれますが、それぞれの部分の中心音(男性パートと女性パートの2声)をサイン波で演奏しその音とトランペット、フルートの音をそれぞれリング・モジュレートします。したがって楽器がその部分の中心音を演奏するとモジュレートされた音は聞こえなくなる、とシュトックハウゼンがリハ中に説明してくれました。
まっちゃん@シリウス : June 28, 2005 06:15 AM重ね重ねありがとうございます。お礼に(^^;)、もうご存知かもしれませんが、長木さんが写真入りで「シュトックハウゼンに会う」という文章を書かれています。
http://www.asahi-net.or.jp/~ib4s-cyuk/hoeren22.htm
nakanoさん、リンクありがとうございます。
数年前と比べてシュトックハウゼンに対する関心や評価が全く違ってきて非常に嬉しく感じます。
リンクしてもらった記事がのっている新聞にのっていた写真に『「光」の練習用の楽譜』(実際は「祈り」のフォーミュラの楽譜、演奏前のレクチャーで使用します)などとあったり、Hoch-ZeitenがHochzeitとなっていたりと小さな事実誤認は沢山ありますけど、好意的な記事ですから良しとしましょう。
まっちゃん@シリウス : June 29, 2005 08:39 AM