April 10, 2006

「春の宵」終了

7日の「双子座三重奏団2nd LIVE 〜春の宵〜」はお陰様で無事に終了しました。ご来場、応援下さった方に改めてお礼申し上げます。

チラシ、当日配布したパンフレットなどの資料をPDFにしてまとめてますので、ご興味があれば参考になさって下さい。
http://tierkreis.web.infoseek.co.jp/archive/gemini2.html

とっちらかったプログラムでしたが、マニアックに吟味してもらえれば、それぞれの作品の間に様々な次元での連関があることが分かるかと思います。

ごく一部を紹介すれば、私の新作「まそなつかか」で倍音唱法、あるいはトランペットの自然倍音を多用したのに対して、ルシエでは倍音を一切含まないサイン波が作品の主要要素として用いられています。中川氏の新作「浴室のアルキメデス」の一部にもトランペットの自然倍音による即興的な部分もありますし、このタイトル自体カーゲルの「ヒポクラテスの誓い」とセットになるように、ということで決めたものです。

「春の宵」というタイトルにちなんで、アンコールは「花」というタイトルのついた二つの作品(滝廉太郎、ケージ)をメドレーで演奏しましたが、滝廉太郎の方には原曲にさまざまな春の曲をコラージュしたり、モーツァルトのイ長調のピアノソナタの断片をイントロとしてくっつけたり、と連奏ゲームのような趣向を凝らしました。

モーツァルトのお下品な歌詞のカノン(日本語訳による演奏)はバカ受けなのはある程度想像がつきましたが、ルシエが評判が良かったのに個人的には意外に思うと共に嬉しかったです。
ルシエのサイン波ものと聞くと、また彼のワンパターンか、と辟易する人もいそうですが、実際のライヴ会場でサイン波のCDを再生したときの音響の感触にはかなり独特なものがありました。

リハでPAの方とかなり議論して生音とCDのバランスを工夫したつもりだったのですが、お客さんが入る事によってそのバランスが相当に変わってしまい、CDのヴォリュームをリハの時よりはかなり落とさざるを得なかったという話を終演後に聞きましたが、特殊な音響なだけに、この辺の調整の難しさも実感しました。

こうした電子音響を伴う曲を一般的なクラシックのホールでやろうとすると、予算的にかなり負担が大きくなって大変ですしエンジニアの人が協力的とも限らないのですが、今回のようなライヴハウスであれば、PAは「標準仕様」なので追加料金のことを気にせずに気楽に使える、というのが便利です。ルシエ以外にも特殊唱法の部分をいくつかマイクで若干拾ってもらいましたが、少し話をしてみて信頼できそうな人だと分かったので、大まかなイメージだけ伝えて細かい判断はその人の裁量に任せる事にしました。終演後に今回の音響の仕事が面白かったと言ってもらって、私としても嬉しかったです。

ルシエは演奏、バランスの面でさらにブラッシュアップできるはずですが、バリトン、ピアノ、サイン波のための「果物と野菜」という作品の譜面、演奏用CD-Rを持っているので、この日本初演もいつか実現したいと思います。

余談ですが、本番日ぎりぎりまで声帯の不調によりほとんど歌えない状態が続いていて、ライヴの開催自体も危ぶまれるほど重症だったのですが、ある方の紹介して下さった病院(以下リンク先)での迅速な処置により何とか本番を持ちこたえる程度までに回復させる事が出来ました。

東商ビル診断所

日比谷駅近くという場所柄か、ミュージカル俳優風の人が沢山来院してましたが、俳優、歌手の声の事情を勘案した上での治療を行ってもらえるので、声を使う職業の方は緊急事態の時のためにここをチェックしておくと良いと思います。

まっちゃん@シリウス : April 10, 2006 09:27 AM | トラックバック (0) | その他の音楽

Dwnld_iTunes_bdg_H_wht.gif
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?