December 01, 2006
クセナキス打楽器作品集
クセナキスの打楽器作品を収めた作品は数多くありますが、今回modeレーベルから発売されたものは3枚組となっており打楽器がらみの主要作品を網羅しています。
個人的には私のレパートリーでもある「カッサンドラ」が気になって購入しましたが、バリトン・パートを歌ったフィリップ・ラーソンの演奏にはかなり不満でした。以前から発売されているサッカスが歌ったものは大幅なカットもあるし、譜面が追えないくらいに滅茶苦茶な演奏(狂気に満ちた勢いはものすごいですが)でそれに比べると「まともな」演奏ではあります。
でも、彼がなぜリズムをきちんと拍子に合わせないのかが理解出来ません。五線譜に書かれているものの通常の音符を使わず曲線で大雑把に書かれている譜面ではありますが、16分音符単位でリズムを刻んでいくのは記譜から明らかです。それを「微妙に」ずらして演奏しているためにグルーブ感が全く出て来ませんし、打楽器パートとシンクロした「決め」のアクセントも当然完全無視、おまけに(きちんと譜面を見ながらチェックしてませんが)記譜されたグリッサンドのラインもそれほど尊重していないようなので、メロディー的にもコントラストが非常に少ない単調なものになっています。
打楽器の演奏自体もジェントルすぎてそれほど面白く感じません(録音、ミキシングの問題もあるのかもしれませんが)。
手前味噌ですが、これなら私のほうがはるかに面白い演奏ができる、と思いました。
20分のこの大作をライヴで完璧に演奏するのは非常に困難ですけど、セッション録音で完璧な状態のものを作ってみたいものですね。
ちなみに本CDの収録曲は以下の通りです。
打楽器ソロ作品:
Psappha(1975), Rebons(1989)
デュオ作品:
Dmaathen(1977) オーボエとのデュオ
Komboï(1981) チェンバロとのデュオ
Kassandra(1987) バリトンとのデュオ
Oophaa(1989) チェンバロとのデュオ
打楽器アンサンブル作品:
Persephassa(1969), Pléïades(1978), Okho(1989)

モードに録音を送りつけてみてはいかがでしょうか。
actionmusic : December 6, 2006 12:48 AMそれは良い考えですね。
採用されればラッキー、ボツになっても失うものは通信費くらいですから。