May 10, 2007
双子座三重奏団・三位一体ライヴ
今度の日曜日に行われる双子座三重奏団・三位一体ライヴの内容に関して少しだけお知らせしておきます。
双子座三重奏団・三位一体ライヴ
曽我部清典(tp)、中川俊郎(pf)、松平敬(vo)
2007.5.13. 17:00- 公園通りクラシックス
入場料:ご予約2500円、当日3000円
双子座「三」重奏団の「3」回目のライヴということで、「三」位一体ライヴと名付けましたが、それにちなみ、宗教的な内容、それに類するテーマの作品を取り揃えました。
ライヴ全体にちりばめるように中世ポリフォニーの名作マショーの「ノートルダム・ミサ曲」のキリエ、グローリア、アニュス・デイを演奏します。
4声の声の為の作品ですが、テノール声部をバリトン、その他の声部をピアノ(2声)とツィンク(トランペットの古楽器)に置き換えて演奏します。
600年以上前に作曲されたとは思えない複雑なポリフォニーの織物をお楽しみ頂ければと思います。
典礼の中でミサ曲を演奏する場合は、各曲の間に様々な聖歌が演奏されますが、そのイメージでマショーの作品の間に他の曲が挿入されます。
バッハのコラール前奏曲「いざ来れ、異教徒の救世主よ」や、それに関連させて作曲された中川俊郎氏の新作、コラール前奏曲「主の祈り」はまさに宗教的な内容を持っていますが、R.R.ベネット、伊東乾両氏の作品も祈りに通じる側面があります。
映画音楽でも知られるR.R.ベネットの「テネブレ」はその曲名が宗教的であるだけでなく、人生に絶望し死への憧れに満ちた古いイギリスの詞を使用し、伊東乾氏の新作「調教と傷心のアメリカ」はイラクやヴェトナムへ派兵される米軍兵士に関わるテキストをまとめて歌詞としています。
本来はコミカルな作品であるロッシーニの「猫の二重唱」も今回は昨年亡くなった中川邸に住んでいた猫へのレクイエムとして演奏します。
ちなみにこの作品のイントロとして私がちょっとした音源を作りましたのでそちらもお楽しみに。
ヘンデルの長大なオラトリオの演奏の合間には、宗教的な題材とは直接関係のないオルガン協奏曲などが演奏されましたが、息抜きにそうした作品も演奏されます。
分かりやすい作風のK.ピルスのトランペットとピアノのための「ソナタ」では曽我部氏のトランペットの音色をリラックスしてお楽しみ頂けるかと思いますが、それに反してカーデューのVolo Soloは演奏者に極度の緊張を強いる作品です。
絶対に演奏出来ない、音符がぎっしり詰まった楽譜を出来るだけ沢山、出来るだけ速く演奏されることが求められますが、複数の演奏者で演奏される場合は各セクションの頭は同時に、その後はそれぞれのテンポで演奏される「かけっこ」のような作品です。
鈴木治行氏の「蛇行」は素朴なメロディーとハーモニーで始まりますが、そこに様々な異物が挟まれることでどんどん崩壊していくような「奇作」です。この崩壊具合がかなり激しいのですが、自己言及的なテキストの効果も面白いです。
ご予約は私までメールを下さい。多くの方のご来場をお待ちしております。
まっちゃん@シリウス : May 10, 2007 05:30 PM | トラックバック (0) | コンサート情報
改めてメールもしますが、2名で伺います。
マショーは聖歌の借用部分を歌うわけですね。
テノールパートですからバリトンではきついのではないかと想像しますが、
が敢えてそこを歌詞付きで、というのは筋が通りますね。
(イソリズムだから譜読みは楽かな?)
聖歌原型を挿入して演奏するバージョンにはしないのでしょうか?
(そしてそこをユニゾンで3人で、というのに期待。今からさらうのはむりか。。。)
ご予約承りました。
マショーは、お察しの通り聖歌の部分を歌うということです。
聖歌原形挿入はやりませんが、1ヶ所だけなんちゃって聖歌風のメロディーをツィンクで吹くところを作っています。
テノールといっても現代のテノールとは全く意味合いが違うのでバリトンでも十分演奏可能です。アニュス・デイはちょっと高いのですが。。
まっちゃん@シリウス : May 12, 2007 08:33 AM