April 18, 2008
シュトックハウゼン講義ヴィデオ
シュトックハウゼンのほとんど全ての作品の音源が自主レーベルのシュトックハウゼン出版から発売されているのはよく知られていると思いますが、さまざまなヴィデオ作品も同じ出版社から発売されています。
カタログはこちらをご覧ください。
http://www.stockhausen.org/video_kassetten_engl.pdf
このカタログの中には最近日本国内でも何度か上演された「モメンテ」の映像もありますし、「光」の各作品のドキュメンタリーや初演映像など興味深いものが沢山あります。
最近入手したもので1972年にロンドンで行われた講義(英語・138分)を収めたものが興味深かったので、紹介しておきます。
「Musical Forming」と題されたこの講義では、彼のデビュー作といえる「クロイツシュピール」から当時の最新作であった「マントラ」に至るまでの様々な作品の音源を聴きながら、彼の多様な作曲技法について説明しています。
点、群、集合による作曲、不確定性の導入や、モメント形式、フォルメル技法に至るまで丁寧に説明しているので、彼の作曲技法の全体像をつかみたい人には貴重な資料になるに違いありません。
私は2000年以来、キュルテンでの講習会で彼の講義を浴びるほど聞いていたこともあり、彼亡き今、その講義の映像を見る行為にはある種のノスタルジーがない訳ではないのですが、彼の口から出てくる音楽に対する考え方は、たとえ知っている事であっても非常に刺激的に聞こえます。
メシアンの「音価と強度のモード」に影響を受けて自身の「点の音楽」へと発展させていった話、ヴェーベルンの短い演奏時間に凝縮された音楽と自身のモメント形式との関連性を述べるところなどは、「歴史的瞬間」に立ち合っているような錯覚すら起こします。
この他にも同時期の種々のレクチャーが発売されているので、見てみようと思います。
完全な「製品」として作られた一連のCDとは違い、ヴィデオの方は「記録用」の趣が強く、DVD-RやVHSによる自家製コピーなので、一般の店頭には売っていませんが、シュトックハウゼン出版へCDや楽譜と同様に直接注文する事が出来ます。
直接通販するのが不安な方は日本で販売の仲介をしてくれるSternklang-Diskというショップがありますので、そちらのサイトもご覧になって下さい。
Sternklang-Disk
私も利用した事がありますが、丁寧な対応で安心して取引ができる優良店です。
ただ価格を安く抑えるために「共同購入」という形を取り若干日数がかかる場合があるので、その点だけお気を付け下さい。

3・22に東京で
03) Lichtwerke (colour film by Henning Lohner, 1988)
VHS
を偶然にも見かけて購入しました。
15) Lecture IV: Intuitive Music (IT) and Questions and Answers on Intuitive Music given on February 15th
1972 at the Institute of Contemporary Arts in London. This is the second part of the lecture originally
entitled Live Electronic Music and Intuitive Music (see Lecture II).
がほしいです;;
当店をご紹介いただき、どうもありがとうございます。
現在、コンプリートコレクションを目指しておられるお客様もちらほらおりまして、最大限協力していきたいと思っています。
今後の課題はスコアですね。けっこうスコア注文を承ることが多いのですが、送料が跳ね上がってしまって、安値での提供が厳しくなるので、色々思案中です。
りろ@店長 : April 19, 2008 10:45 PMionさん>
Lichtwerkeは「月曜日」の映像が沢山映っているものですね。現在直販されているものはDVD-Rのみですから、ある意味レア・アイテムと言えるでしょう。
直観音楽の質疑応答のヴィデオは多分「7つの日より」のブックレットやTEXTE第4巻にのっているものの元ネタとなる映像と思われますが、この3者全てで、このレクチャーの年代が1971年、1972年、1973年とそれぞれ異なっています。どれが本当なのでしょう?
りろ@店長さん>
シュトックハウゼンのスコアは特殊な形状、サイズのものが多いので、仲介して販売するのはかなり大変ではないかと思います。
「モメンテ」のスコアのちょっとした家具が入っていそうなあまりにも巨大なパッケージや、ピアノ曲XIの巨大な筒型の入れ物など、国内で運ぶだけでもものすごい運賃がかかりそうです。
個人的には、多少手間がかかっても、直接オーダー&送金して、キュルテンから宝物の入った荷物が届くのが楽しいですね。
まっちゃん@シリウス : April 19, 2008 11:52 PM私も最近フランスで放送されたビデオ(Eldoradoというダンスの作品でSONTAGS ABSCHIEDを使用、2007年)で振付けの人とキュルテンの彼のリハーサル場で打ち合わせ話やら、いろんな事を談話している場面を見てちょっとグーッッと来ましたが、やはり何度聞いても学ぶところがあります。。。これはフランスで行われたダンスの催し物なので、全てフランス語ですが、なかなかおもしろいですよ。
最後に僕は天国に行きたいなあ。。。と言って終わっているのが印象的でした。
もし欲しかったら送りますよーー!!!
http://www.arte.tv/fr/semaine/244,broadcastingNum=818969,day=3,week=9,year=2008.html
大変失礼!!!
上にのせたアドレスはテレビ番組宣伝用のでした。ごめんなさい!
購入用は次のものです。
http://dvd.mk2.com/fr/produit_44_mk2_42192.php
チョコレーコさん>
このヴィデオとても面白そうですね。とても興味あります。
「日曜日の別れ」はとても大好きな曲なのです!
実は昔シュトックハウゼンのとこでプローべの隠し撮りやってたら、スザンネに言われましたね、やんなくとも後で出てくるからそれを購入するように。このヴィデオのことだったのか?でもすべて録音・録画しているわけではないので僕のは貴重ですよ。
Shigeru Kan-no : April 22, 2008 05:55 AMKan-noさん>
カタログをご覧になればお分かりのようにレクチャーだけでもかなりの種類ありますし、それとは別に音声だけを収めたCDも何種類もあります。
たとえ隠し撮りであっても著しく歴史的価値があると思われるのであれば、シュトックハウゼン音楽財団へ寄贈するのも喜ばれるかもしれません。
まっちゃん@シリウス : April 22, 2008 05:50 PM歴史的価値は無いんじゃないでしか?彼がアンサンブル・モデルンをプローべしたただの録音です。隠し撮りなので音悪いですね。全部で6本取ったと思います。本人は取ってなかった。本番の直前までアンサンブル・モデルンはとっちっていましたね。さすがにこの状態でコンサートができるのか心配になります。
Shigeru Kan-no : April 25, 2008 06:53 AM